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ヒマラヤ茸と菊

我が家の食卓に今秋は随分と菊が登場しました。

薄紫色の「もってのほか」と言う商品名のブランド菊。

定番の黄菊。

いずれも産地は山形です。

たっぷりのお湯にお酢を入れてサッと湯がきます。

(一度に大量に入れると溢れそうになるので要注意)

お出汁でお浸しにして頂いていましたが、

「青森ではわさび醤油で頂きますよ」と知人が教えて下さったのを機に、

出汁にわさびを解くお浸しにして頂くのが定番に。

菊の香りがより引き立ちます。

 

菊は「目」に良いのです。

老眼街道をまっしぐらに進んでいますので・・・。

「肝は目を穿つ(うがつ)」と言う言葉があります。

肝の血が不足すると眼精疲労や目の奥が痛くなったり、かすんだりします。

菊の帰経(きけい・生薬や食材が体のどの部分に影響があるかを示すもの)は肝と肺。

肝の熱を取り除き目の不調の改善、また肺を補って口の渇きや空咳にも良いです。

晩酌が欠かせない我が家には目の痛い、いえ、耳の痛い話。

と、言うわけで菊花の登場が増えているわけです。

春菊と菊尽くしにした事もありました。

 

サロンの在る二子玉川では毎月「ふたこ座」と言うマルシェが開かれます。

そこで出会った「ヒマラヤ茸」と柔らかい生「黒木耳」。

ヒマラヤ茸はうすひら茸の亜種との事なので、

ビタミンDが豊富。

ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進してくれるので、

新しい丈夫な骨の形成に役立ちます。

そして、またここでも肝が関わってきます。

ビタミンDは免疫力を上げてくれるのですが、

それには肝臓が疲れていて血中濃度が上がっていないとビタミンDが活躍できないのです。

あら、困ったわ。

と言うわけで、

菊と茸のW食べ~!!

 

左は菊とヒマラヤ茸のわさび出汁お浸し。

右は、ヒマラヤ茸と黒木耳とベーコンのガーリック炒め。

ビタミンDは脂溶性ビタミンなので炒め物やサラダなどで摂る方がベター。

黒木耳は血液サラサラ(肝)、乾燥肌(肺)にも良いのです。

 

ま、いずれにしても肝を酷使しないように・・・。

 

サロンでは五臓の体質チェックシートをご記入頂き、

弱った臓を補う「秋の食養生カード」をプレゼントしております。

おひとりおひとり体は違うので、

よりパーソナルなお話をさせて頂ければと思います。